消化器内科の看護師が持っておきたいスキルは、幅広い知識とコミュニケーション能力です。まず、内科は範囲が広いのが特徴です。現在はいくつか細かく専門分野にわかれている総合病院もありますが、包括的にみてしまうと、細かい点がおろそかになってしまうため、細分化し丁寧に対応ができるようになっています。チーム医療という言葉も、よく聞かれるようになりましたが、まさに消化器内科にふさわしい言葉です。

看護師が持っておきたいスキルの一つ、幅広い知識とは、一般的な病生理学や解剖学だけではなく、がん細胞と抗がん剤に関する知識、体が消化できる栄養を管理するための栄養管理学や物理学なども含まれます。また、中にはがん患者のために緩和ケアに関する知識や、化学物質に関する知識、消化器内視鏡技師などの内視鏡検査のためのプロフェッショナルの知識などもあります。

コミュニケーション能力が求められるのは、消化器内科で扱う病気は何も肉体だけで起こっていることではないからです。例えばストレスで起こる様々な病気はその根源を解決しないといけません。しかし、薬に頼ってばかりでだんだん効かなくなるかもしれないのです。患者は、容態が長引くと悪い事を考えます。看護師は、そんな患者の心を開いてあげるためのスキルを身につけた方が良いでしょう。患者も心を開けば、投薬の効果も違います。

もちろん、キャリアアップのためにとれる資格はいろいろあります。消化器官内視鏡技師はその一つです。他には、認定看護師や専門看護師の資格にはがん看護専門看護師なども持っておきたいスキル(資格)です。